月の石。


いちばん上のおにいちゃんはボクと10歳はなれてて、



ボクが赤ん坊の頃はおにいちゃんは小学生。
ボクが幼稚園児のときはおにいちゃんは中学生。


永遠におにいちゃんとの距離は近づかないワケで・・・。


此れは、おにいちゃんが中学の修学旅行で東京行ったときのお話。



「東京のおみやげ?」
「お〜勿論あるぜ!」
「はいこれ東京の石!」



と園児のボクの小さな手のひらに収まるぐらいの小さな石。




すごいすごいお兄ちゃん!
ずっーーーーとー大切にするね!
↑的なコト言ったのかどうかわかんないけど・・・笑




でも嬉しくて。
大阪の一角が世界だったボクにとって
東京はそれはそれは未知の外国だったワケで





ティッシュを何重にも巻いて
引き出しに大切にしまっては
部屋の明かりを消して・・・
手のひらにのせては蛍光灯の光を照らせながら
いろんな角度から眺めて・・・。




まさに



月の石だよ。



ダイヤモンドだよ。




お盆休みに実家に来てたお兄ちゃん一家にその話したら・・




おおっ!
あれなー
玄関で拾った石だ!



と言われた。




お盆休みに実家に来てた兄家族。東京の石が、今はたまごに変わったよ!



おにいちゃんも今では東京の井の頭公園駅近くのに住む
家族5人のおとうさん。