何の変哲もないダンボールの箱。

うちには小さな庭があってね。


本当に小さな小さな庭なんだ。


その猫額庭にはやっぱり猫額畑があって


今日はプチトマトの収穫祭。


他に胡瓜や茄子なんか収穫できた。


猫額畑の向こうでね。おとうさんが呼んでるんです。


収穫野菜を入るだけスーパーの袋に詰めてて


ヒロ君んトコにもって行ってあげたらええわ! と








荷作りしたハズのダンボール箱が開いてて


みると


母が長年着てた、はんてんが入ってた。


はんてんの袖からおかあさんの匂いがした。


時間をかけてですね。


この匂いは母の歴史。







リフレインに涙する。


ボクもはんてんを抱きしめ。


ギュ!


おかあさんの匂いに涙する。


誰もがそんな風にそんな風になって


忘れたこと思い出して涙するのかな・・・。






好きなんて言葉じゃ言いきれるワケがない。